ホーム >  する >  親子でできる防災クイズ!全問正解で防災マスターを目指そう!~Part1~

親子でできる防災クイズ!全問正解で防災マスターを目指そう!~Part1~

日本は世界的に見ても自然災害が多い国です。地震だけでなく、台風、洪水、土砂、津波など…その種類は様々あります。

災害が発生しても慌てず行動できるように、防災に関する知識を再確認してみませんか?今回は親子でできる防災クイズを紹介しますので、ぜひチャレンジしてみましょう。

日本は災害の多い国!正しい知識を身につけよう     

まず、日本の災害は実際どれほど多いのでしょうか。日本はとくに地震が多く、世界で発生しているマグニチュード6.0以上の地震のうち、約20%が日本で起きているのです。日本の国土面積は、地球全体で見ると僅か0.28%ほど。にもかかわらず、多くの地震が日本で発生していることにはとても驚きですね。

さらに全世界にある活火山のうち約7%が日本にあることから、噴火による被害も決して少なくありません。また、台風や洪水などの水害が多いことも特徴です。2019年10月に東日本に大きな被害をもたらした台風19号は大雨や暴風により、浸水したり屋根を吹き飛ばしたりしたことは記憶に新しいでしょう。

これらをみてわかるように、日本は世界でも自然災害の割合が高い国であり、被害もとても多い国です。自分の身のみならず、家族を守るためにも、正しい知識を身につけ、防災の意識を常に持っておくことが大切なのです。

防災クイズ ~台風編~

1)大雨が降り始めたとき、川の様子を見に行ってよい?

大雨が降ったとき、田んぼや川の様子を見に行く人は多いようです。しかし、これはとても危険な行為なので、絶対にやめましょう。

とくに下流の場合は、上流から急に大量の水が押し寄せることも珍しくありません。過去には水に流されて死亡した事例も多数ありますので、「水際には近寄らない」を徹底してください。

2020年3月現在では災害における5段階の警戒レベルがあり、レベルに応じた対応をしなければなりません。警戒レベル1、2については気象庁が発令し、3以上は市町村が発令します。最低でも3以上の警戒レベルが発令された場合、一部の人は避難を開始するのですが、その対象者は「河川が近い地域」「高齢者」となっています。

このことからも、大雨時の河川はとくに危険が大きいと判断されていることがわかります。いつ、どんなタイミングで水による被害が起こるかは誰にもわかりません。河川の近くに住んでいる人はとくに注意しましょう。

【答え】×

2)台風が熱帯低気圧になったら、安心して外出できる

熱帯低気圧とは、熱帯の海上で発生する低気圧のことを指します。このうち、北西太平洋、または南シナ海に存在し、最大風速が17m/s以上に発達したものが台風となります。

確かに、台風と比べると熱帯低気圧のほうが風速は低いです。しかし通常の低気圧よりも強い雨風になる可能性はあり、100%安全とはいえません。外出をなるべく控えるなどの対応が必要です。

【答え】×

3)台風に備えて、カーテンやブラインドは閉めたほうがよい

台風で強い風が吹くと、危険なのは外の状況ばかりではありません。風で飛ばされたものが家屋にぶつかることもあり、窓に当たるとガラスが割れてしまいます。

カーテンやブラインドを閉めておけば、割れたガラスが飛び散ることを防ぐことができます。また、ガラス飛散防止フィルムを貼り付けておくなどの対策もあわせて行うと効果的です。

【答え】〇

4)雨がやむまで地下に避難するのは安全?

台風は、短時間に狭い範囲で激しい雨が降るものです。河川の近い宅地では川の急激な増水による道路・住宅の浸水、道路のアンダーパスでは地下への浸水リスクがあります。

瞬間的に多くの雨が降ると、地下には雨水が流れ込むリスクが非常に高まります。そのため、地下に避難するのは得策ではありません。ただし、暴風で物が飛んできて当たってしまうというリスクは回避できるので、状況に応じて避難場所を決めることが重要です。

【答え】×

防災クイズ ~地震編~

1)自宅にいるときに大きな揺れがあった場合、避難するならどこが適切?(正解は3つ)

日本の建物は、1981年に新耐震基準が適用されています。新基準に準拠した家屋なら、地震で倒壊するリスクは低いでしょう。

倒壊よりも怖いのが、家具などの下敷きになってしまうパターンです。そのため、大きな家具がないトイレやお風呂は比較的安全な避難場所だといえます。ただし、扉を開いておかないと閉じ込めのリスクがあるので注意しましょう。

また、玄関は他の部屋よりも頑丈にできているケースが多く、周囲にガラスも少ないです。扉を開けておけば、いざというときに外に逃げることもできるため、玄関も適切といえるでしょう。

【答え】1.玄関、2.トイレ、4.お風呂

2)緊急地震速報が発令されたときに、まず行うことは?(正解は1つ)

1.まず身の安全を確保する

2.急いで家の外に逃げる

3.火のもとを確認する

緊急地震速報が鳴り響くと、独特な音に緊張が走るものです。しかし緊急地震速報が発せられてから地震の強い揺れが来るまで、その間の時間は数秒から数十秒しかありません。つまり、ごく短い間に身を守る行動をとる必要があるということになります。

自分の身を最優先にし、状況に応じて慌てず行動することが何より大切です。屋内であれば棚などの家具や窓から離れる、屋外であれば近くの空き地や公園など物や高い建物がなるべく少ないところに避難するなど、まずは身の安全を確保するようにしてください。

【答え】1.まず身の安全を確保する

3)地震が起きたら、どんな時でも机の下に隠れるべき?

小学校や中学校で避難訓練を行った際、「第1に机の下に隠れる」と教わった人も多いでしょう。これは固い机の下に隠れることで、落下物などから頭を保護することを目的としています。

しかし、実際に揺れが大きい場合、家具や家電は大きく動き、時に身を隠し続けることができなかったり、家具や家電自体が衝突してくるケースもあります。

そのため、なるべく物がない廊下や玄関に移動するほうが避難に適している場合もあるといわれています。

【答え】×

4)海の近くにいる場合、地震が起きたときの「正しくない行動」は?(正解は1つ)

1.高台または3階以上の建物に避難

2.津波が来ないか、波打ち際まで確認してから避難

3.避難標識を探して避難

大きな地震が発生すると、震源地によっては津波が発生する可能性があります。津波の大きさは地震の規模によって変化しますが、発生時点でそれを瞬時に判断するのは困難です。

地震発生時に海の近くにいる場合は、すぐに高台や建物の屋上などに避難するようにしてください。建物によっては波に押し流されることも想定されるために、高台やしっかりした土台のビルの3階以上などに避難することが望まれます。その際は避難標識を探して避難しましょう。

【答え】2.津波が来ないか、波打ち際まで確認してから避難

5)阪神・淡路大震災で発生した火災の原因のうち、半分以上が「電化製品」である

停電から復旧したときに「電熱製品が出火」して引き起こされる火災のことを通電火災と言います。電熱製品のスイッチを入れたままにしていると起こりやすい火災です。

阪神・淡路大震災によって発生した火災の約6割は、この通電火災が原因でした。

地震発生中は身を守ることを優先し、避難する前には可能な限りスイッチを切って移動するようにしましょう。

【答え】○

防災クイズ~備え編~

1)防災バッグは家のどこに置いておくのがよい?(正解は2つ)

避難時に必要となる防災バッグは、食料や備品を入れておくものです。いつ発生してもすぐに持ち出せるように、寝室や玄関などに置いておくことが重要です。

また、がれきや物が積み重なって持ち出せなくならないように、すぐに取り出せる場所に置くよう心がけましょう。

【答え】2.玄関、4.寝室

2)家具が倒れないようにするためにしておくべきことは?(正解は2つ)

1.固定できるものは壁などに固定する

2.鉄製の重い家具にして揺れないようにする

3.重いものは低いところに置く

4.家具の上に物を置いて天井につける

地震が発生した際は、家具が倒れて下敷きになったり怪我をしたりするリスクがあります。また、家具で通路を塞がれて逃げ場がなくなる可能性も想定されます。

これらを防ぐためには、家具を倒れにくくする対策が必要です。最も手軽なのは、L型金具で家具を固定する方法です。壁の中にしっかりとした桟を見つけて、そこにL型金物を直角に設置します。軽量な家具であれば、突っ張り棒などでも固定することも可能です。

家具の中に重いものを収納する場合は、できるだけ下のほうに収納するようにしましょう。上のほうに収納してしまうと、揺れたときに倒れやすくなり、リスクが高まります。

【答え】1.固定できるものは壁などに固定する、3.重いものは低いところに置く

3)大人1人に必要な飲料水は1日1リットルである

大人1人に必要な飲料水は、1日3リットルです。非常用には3日分以上が必要といわれていますので、合計9リットル×人数分の飲用水を確保しておくとよいでしょう。

なぜ3日分必要なのか、それは災害発生から72時間(3日分)は人命救助が優先されるからです。過去の災害で救助できた人数を見てみると、72時間以内とそれ以上では生存率が大きく変わるというデータもあります(平成24年版 防災白書)。物資の支援などは後回しにされますので、72時間分は用意しておきましょう。

【答え】×

4)食料の備蓄だけでなく「カセットコンロ」や「簡易トイレ」なども備えておいたほうがよい

災害時は、ライフラインが止まってしまうことも想定されます。食料だけ備えていても、火が使えない状況や水が使えない状況は十分にあり得るでしょう。

よって防災バッグのほかに、カセットコンロ、ガスボンベ、簡易トイレ、給水袋といった、災害対策用の備蓄品も用意しておくとより安心です。

【答え】○

5)備えておくと安心なものとして、「正しくないもの」はどれ?(正解は1つ)

1.電子マネーや商品券

2.サイズや色の異なるビニールゴミ袋

3.大量の10円玉

ビニールのゴミ袋は簡易トイレの代わりにできますし、黒いものは日光を利用してご飯や水を温めることができます。様々なサイズやカラーリングのビニール袋を用意しておきましょう。

10円玉は、公衆電話に利用できます。携帯電話が使えるとは限らないので、通信網の確保は重要です。しかし、災害時には電子マネーや商品券は使えるシーンが限られてしまい、役に立たない可能性があります。

【答え】1.電子マネーや商品券

何問正解できたかな?全問正解を目指そう!

皆さんは何問正解できましたか?

正しい知識を身につけることが、災害の被害を最小限にするコツです。災害は予告なく起こるため、事前の準備はできる限りしておきましょう。

今回ご紹介したクイズは、災害に遭ったときにきっと役立つはずです。間違ったポイントはチェックして、実際に災害が起こった際に落ち着いて行動できるよう理解を深めておきましょう。

なお、 「火山・噴火編」「津波編」 も別の記事で用意しておりますので、チャレンジしてみてください。

     

おすすめ記事

人気記事ランキング

ホットワード

トップへ戻る