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【被害拡大】冬の大地震は怖い!?

冬に発生した地震は、他の季節よりも被害が大きくなるといわれています。冬の地震の怖さと、その備えについてまとめてみました。

冬の南海トラフ地震は 死者最大になる可能性が

政府の地震調査委員会は、日本周辺の海底や活断層で想定される地震の確率、被害想定を定期的に発表しています。

  • 例えばいわゆる「南海トラフ」地震が発生した場合、最も被害が大きくなるのは以下の条件だといわれています。
  • ・冬
  • ・深夜
  • ・通常より少し強め秒速8秒の風

これは在宅率が高く、多くの人が就寝しているため、避難に移るまでの時間が日中に比べて3倍程度かかること、また冬場の低い気温によって、津波から逃れても低体温症などで死亡する人も増えるためです。さらには、乾燥した空気に加え、秒速8メートル以上の風が吹くと延焼が進み火災の死者が増えると見込まれています。

地震シミュレーション

テレビやYouTubeでは、実際に地震が発生した場合のシミュレーションを映像として見ることができます、よりイメージしやすく、自分自身のこととして落とし込みやすくなるため、防災啓蒙のひとつとして年に何度か特集が組まれることがあります。

さて、地震シミュレーション、まず最初に確認すべき点は何でしょうか?

それは「前提条件」です。季節や発生時間、気象条件によっても、地震の被害は大きく異なると言われているためです。

内閣府「防災情報のページ」では、住宅の構造別「震度6強体験」、「わが部屋チェック」など、ロールプレイングゲームのコンテンツが複数掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。

内閣府 防災情報のページ「防災シミュレーター」http://www.bousai.go.jp/simulator

冬の地震に備える

火災

冬はストーブなどの暖房器具を使用していることが多く、また昨今はコロナの影響でガスコンロを使って自宅で鍋を作る、という機会も増えました。それらの近くには、転倒しやすい家具や燃えやすいものを置かないようにしましょう。

また、停電復旧時の火災にも注意が必要です。避難する際には、ブレーカーを切ってから避難することが推奨されています。

寒さ

地震によって電気やガスなどのライフラインがストップし、暖房器具が使えなくなることが考えられます。また避難先も、体育館等の施設は冬場気温が上がりにくく、寒さをしのぐ準備が必要です。

カイロ・防寒シート(アルミ)・防寒具・毛布などを準備しておくことをお勧めします。

停電

停電対策としてまず挙げられるのは、電気を使わない暖房・調理器具です。例えばカイロやカセットコンロなど。特にカセットコンロは、 どんな時でも調理ができ、温かい食べ物や飲み物がつくれるだけでなく、お湯を沸かせば洗面や湯たんぽにも使える優れものです。

地域によっては、屋根に雪が積もっていることも大いに考えられます。地震の揺れによる屋根からの落雪の危険性が高くなります。また、坂道など傾斜地では、雪崩が発生しやすくなりますので、自宅に留まる場合も、避難所に移動する場合も、状況や経路を事前に確認することが重要です。

まとめ

冬に発生する地震は、雪や火災などによる二次災害が 発生しやすくなります。 また、積雪や降雪により、救助 活動の遅れや物資輸送が困難になることが考えられます。 防災や避難シミュレーションを行う際は、是非季節も考慮することをお勧めします。

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